Studying Medicine in Hungary
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ハンガリー医学部留学

【あなたの志望動機はなんですか?】これから医師を目指すあなたに問う

この記事は、こんな人へオススメ

将来は医者として働きたい!

家族が医療一家だから、将来はなんとなく医師を目指そうと思う

医学部入学前と入学後の心境の変化が知りたい

「医者」という言葉を聞いてあなたは何を連想しますか?

これまでの、人生経験や自分の目標によって色々な捉え方があるかもしれません。

特に医師を目指している学生に

「医者になることは、どういうことなのか?」

今一度深く考えていただきたいという思いで、この記事を書いています。

世の中にある仕事は数えきれないほどある

そもそも世の中には、何種類の仕事があるのか考えたことはありますか?

厚生労働省所管の独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査によると

日本の中に限っても、その職種の数はなんと

約1万7000種類以上もある

らしいです。

A-管理的職業従事者
B-専門的・技術的職業従事者
C-事務従事者
D-販売従事者
E-サービス職業従事者
F-保安職業従事者
G-農林漁業従事者
H-生産工程従事者
I-輸送・機械運転従事者
J-建設・採掘従事者
K-運搬・清掃・包装等従事者
L-分類不能の職業

この中にもさらに中分類というものがあり、その数は凄まじいです。

さらに興味のある人はこちらを参考にしてください。

この色々なテクノロジーや技術が発展したこの世の中を歩いていれば、なんとなく想像がつくことでしょう。

日々出会う人々は何かの仕事をしながら、あなたに接しているのです。

なので実は、色々な職業が身近に溢れているのです。

そして、医師という職業は1万7千以上もある職業のうちの、たった一つなのです。

医者とはどのような職業か?

「医者とはどのような職業ですか?」

という質問に対してあなたならなんと答えますか?

「健康でない(病気の)人のニーズに対して、予防や治療を行う職業です。」

という答えが一般的かもしれませんが

本当にそうでしょうか?

医者の中にも、内科、外科、小児科、産婦人科…と細分化されます。

そして、当たり前のことを言いますが

基本的に医師は、専攻する科にもよりますが命や健康といった生身の体に直接関わるので

その責任は、大きく重いものです。

医師を目指す動機はなんでもいいのか?

医師を目指す動機や理由は人それぞれです。

困ってる人を助けたい。

自分が病気の時に助けてもらって、恩返しがしたい。

家族に病気をする人がいて、それがきっかけになった。

親が期待しているから。

高収入だから。

社会的地位があって、かっこいいから。

勉強ができるから、とりあえず医学部に進学した。

人は基本的人権によってその人の思想も選ぶ職業も自由ですから、動機は多種多様であることは当然だと思います。

つまり、その人の動機自体に口出しすることができる人はいません。

しかし、受験という医学への道へ入る門の前では

必ずその動機というものが問われ、選考されるのは明白な事実です。

例えばあなたが医師を目指した理由が

高収入で

将来安泰だから

だったとしましょう。

しかし、実際の受験の面接でそんなことは言わず、美辞麗句を並べることでしょう。

なぜならその動機が社会的に受け入れられないであろうと、わかっているからです。

しかも、高収入で将来安泰な職業は医者以外でもあります。

では、本当の動機を言えずに美辞麗句を並べてまで

医者になりたいという気持ちはどこから来るのでしょうか?

それは

自分が本当に何をしたいのか、わからない

世の中の、職業についてあまり知らない

という自分や物事の本質と向き合えていないという理由

医者というステータスにこだわらせるのだと思います。

しかしながら、日本の教育の中で

「自分のしたいことを探すこと」や「世の中の職業を全て知ること」は無理があります。

18歳までにそれ以降の人生を決める選択を強いること自体が、酷とも言える状況です。

だからと言って状況は変えられないので、自分でできることはしなければ先には進めないのです。

なので、

自分と向き合う時間を作り、自分の本当の望みについて考えること

はとても価値のあることだと思います。

先人の言葉から学ぶ

しかし

経験もしたこともない将来のことを考えるなんて難しい。

と思う人が大半でしょうし、私自身そうでした。

実際に医師として本格的に働いているわけでもないので、本当にわかっているわけでもありません。

なので、もうすでに経験をしている先人の話を聞くことは大いに価値があります。

私が心を打たれた、先人の言葉を紹介したいと思います。

『私の視点』前金沢大学医学部附属病院長 河崎一夫先生 (2002年4月16日 朝日新聞掲載)

写真が見づらい方のために、引用文としても、文字に起こします。

医師を目指す君にまず問う。高校時代にどの教科が好きだったか?物理学に魅せられたかもしれない。しかし医学が大好きだったことはあり得ない。日本国中で医学を教える高校はないからだ。
 高校時代に物理学または英語が大好きだったら、なぜ理学部物理学科や文学部英文学科に進学しなかったのか?物理学に魅せられたのなら、物理学科での授業は面白いに違いない。
 君自身が医学を好むか嫌いかを度外視して、医学を専攻した事実を受容せねばならない。結論を急ぐ。授業が面白くないと言って、授業をサボることは許されない。医学が君にとって面白いか否か全く分からないのに、別の理由(動機)で医学を選んだのは君自身の責任である。
 次に君に問う。人前で堂々と医学を選んだ理由を言えるか?万一「将来、経済的に社会的に恵まれそう」以外の本音の理由が想起できないなら、君はダンテの「神曲」を読破せねばならない。それが出来ないなら早々に転学すべきである。
 さらに問う。奉仕と犠牲の精神はあるか?医師の仕事はテレビドラマのような格好のいいものではない。重症患者のために連夜の泊まりこみ、急患のため休日の予定の突然お取り消しなど日常茶飯事だ。死にいたる病に泣く患者の心に君は添えるか?
 君に強く求める。医師の知識不足は許されない。知識不足のまま医師になると、罪のない患者を死なす。知らない病名の診断は不可能だ。知らない治療を出来るはずがない。そして自責の念がないままに「あらゆる手を尽くしましたが、残念でした」と言って恥じない。
 こんな医師になりたくないなら、「よく学び、よく遊び」は許されない。医学生は「よく学び、よく学び」しかないと覚悟せねばならない。
 医師国家試験の不合格者はどの医学校にもいる。全員が合格してもおかしくない医師国家試験に1,2割が落ちるのは、医師という職業の重い責任の認識の欠落による。君自身や君の最愛の人が重病に陥った時に、勉強不足の医師にその命を任せられるか?医師には知らざるは許されない。医師になることは、身震いするほど怖いことだ。
 最後に君に願う。医師の歓びは二つある。その1は自分の医療によって健康を回復した患者の歓びがすなわち医師の歓びである。その2は世のため人のために役立つ医学的発見の歓びである。
 今後君が懸命に心技の修養に努め、仏のごとき慈悲心と神のごとき技を兼備する立派な医師に成長したとしよう。君の神業の恩恵を受けうる患者は何人に達するか?1人の診療に10分の時間を掛けるとしよう。1日10時間、1年300日、一生50年間働くとすれば延べ90万人の患者を診られる。多いと思うかもしれない。だが日本の人口の1%未満、世界の人口の中では無視し得るほど少ない。
 インスリン発見前には糖尿病昏睡の患者を前にして医師たちは為すすべがなかった。しかしバンチングとベストがインスリンを発見して以来、インスリンは彼らが見たこともない世界中の何億人もの糖尿病患者を救い,今後も救い続ける。
 その1の歓びは医師として当然の心構えである。これのみで満足せず、その2の歓びもぜひ体験したいという強い意志を培って欲しい。心の真の平安をもたらすのは、富でも名声でも地位でもなく、人のため世のために役立つ何事かを成し遂げたと思える時なのだ。

『私の視点』前金沢大学医学部附属病院長 河崎一夫先生 (2002年4月16日 朝日新聞掲載)

私は6年生になってこの記事を読みました。

ぐさっと刺さる点が多すぎました。笑

この記事は「医学生へ、医学を選んだ君に問う」とその道に踏み込んだ人に問うています。

しかし私は、この問いを

「受験生へ、医学を選びたい君に問う」とその道に踏み込む前の人に問いたいと思います。

なぜなら、入ってからではほとんどの場合戻る道がないからです。(もちろん例外はあります)

これらの鋭い問いに、答えられるように備えておくことは

医学部受験、医学部での勉強、医師国家試験、医師として働く上で、大きな助けとなることでしょう。

今できることで最善を尽くす

今回この記事を書いたのは、怖がらせたいわけでもなんでもありません。

むしろやる気を出していただきたいと思ったからです。

医者になりたいと思っている以上

他の職業について考えたりすることはほとんどないでしょう。

だからこそ、その道についてよく考えていただきたいのです。

私も卒業を間近にして、医師として働く責任の重さを徐々に感じつつあり、この問いと向き合っています。

今できる最善のことをしましょう

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まずは、勉強かもしれませんね。合わせて読んでいただければと思います。

まとめ

いかがでしたか?

これを機に、医師になるための道を歩むモチベーションは高まりましたか?

実際、日本で医師になることを望んでいる方は多いと思います。

わざわざハンガリーで医学を学ばなくても

日本の医学部に入れたらそちらを選ぶ人がほとんどだと思います。

ハンガリー医学部留学は、日本の医学部とは違ったハードルを越えていくルートです。

なので、併願としてハンガリー医学部を目指すのも戦略です。

日本の医学部を目指している人は今から本気で始めましょう!

本気モードに入ったけど、まだ何も準備を始めていない方は

ぜひこちらから自分に合ったもので受験に備えましょう!

これからも、受験前や合格後に準備すべきことなどを発信していきます。

応援しています!

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